エアコンの設定温度の目安は?

夏の冷房の場合、環境省は室温を28度に推奨しています。ただし、この28度は室温の目安であり、エアコンの設定温度を必ずしも28度にする必要はありません。エアコンの設定温度は個人差や部屋の条件によって異なりますので、快適な範囲で設定することが重要です。
冬の暖房の場合、環境省は室温を20度に推奨しています。暖房の設定温度も室温の目安であり、実際の設定は個人の感じ方や部屋の条件に応じて行います。一般的には18度以下で寒さを感じ、16度以下では健康リスクが高まるとされています。また、10度以下では高齢者に低体温症のリスクが増加することがあります。
エアコンの設定温度は個人の快適さや体調に合わせて調節し、無理なく快適な室温を保つことが大切です。

夏季のエアコンの平均設定温度

※株式会社ビズヒッツ調べ

夏季にエアコンを使用している395人に対して設定温度について調査した結果、最も多い設定温度は26度で、僅差で27度と28度が続きました。26度から28度の範囲に設定した人々が、全体の68.3%を占めていました。

エアコンの温度設定で省エネ対策

エアコンの設定温度を1度変更するだけでも、電気代が約10%前後変動します。冷房の場合、温度を1度上げると約13%、暖房の場合、温度を1度下げると約10%節約できると言われています。しかし、電気代を節約するために体調を崩すことは避けるべきです。必要以上に我慢せず、快適な室温を保ちつつ、エアコンの設定温度を適切に調整することが重要です。

またエアコンの温度設定を注意深く行うことは、省エネに貢献するだけでなく、環境保護にも寄与します。温室効果ガスのうち、約90%が二酸化炭素(CO2)で構成されています。電力の一部は火力発電によって供給され、その過程で化石燃料の燃焼によりCO2が排出されます。したがって、電力使用量が増加すればCO2の排出も増えることにつながります。
エアコンの温度設定を控えめに調整することで、電力使用量を削減し、同時にCO2排出を減少させることができます。この取り組みは節電だけでなく、地球環境への貢献でもあります。

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